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KWバルブ技術
ダンパーの基本
ダンパーの基本

ショックアブソーバーの役割とは?
ショックアブソーバーとは走行中に車両が生み出す振動を軽減するためのものです。
荒れている路面を走行することでショックアブソーバーは衝撃を受けます。衝撃が短時間に何度も続くことで振動となります。振動はショックアブソーバーのピストンロッドを動かす運動エネルギーとなります。運動エネルギーはショックアブソーバー内のオイルがバルブを通る際の油圧抵抗によって熱エネルギーに変換されます。そうすることによって振動を最小限に抑えることが可能となります。

ショックアブソーバーは衝撃を吸収して乗り心地を良くするだけでなく、安全性のため下記の車両の挙動を防ぐ働きもしています。

  • 荒れた路面で車体が揺れること
  • アクセル・ブレーキ操作の際に車が跳ねたり、沈み込んだりすること
  • ブレーキング中に滑って制御不能に陥ること
  • コーナリング中に車体がスライドすること

自動車のショックアブソーバーには通常ツインチューブやモノチューブショックアブソーバーが採用されます。両者ともオイルで満たされたシリンダー内をピストンが動きます。ピストンはオイルをバルブへ押し込みその際に生じる油圧抵抗でピストンロッドの動きをスローにさせます。そうすることでスプリングの動きを制御することが可能になります。

  ツインチューブアブソーバーの基本的な機能

ツインチューブショックアブソーバーとはインナーチューブとアウターチューブ(ケース)に分かれます。ピストンロッドはインナーチューブの中で上下運動をします、均等に分けられたインナーチューブとアウターチューブのオイルの量はピストンロッドの移動によって変化します。


縮み側のオイルの流れ

ショックアブソーバーがショックを吸収するとき、ピストンロッドは下方向へ動き出します。ピストンロッドがオイルを押し下げることでオイルはボトムバルブの開口部を通ります。このバルブによって作り出された抵抗が実際の反発力となります。ピストンによって押し出されたオイルはピストンチェックバルブを通りショックの特性に影響を与える弱い抵抗力を持ってアウターチューブを通って上へ流れていきます。


伸び側のオイルの流れ

縮み側とは逆方向に力がかかるとき(車両が地面とは逆方向の上方へ動くとき)ショックアブソーバーは伸びます。ピストンロッド下部にあるリバウンドバルブの小さな穴をオイルが下向きに通る事によって抵抗力が生まれロッドが上に伸びる動きをスローダウンしますロッドが完全にケースから抜き上げられた時、ボトムバルブを通ってインナーチューブの中にオイルが戻りオイルの量は均等化するようにバランスが取られます。
  モノチューブアブソーバーの基本的な機能

モノショックアブソーバーのピストンはショックアブソーバーケースの中におさめられています。ピストンロッド下部にバルブが組み込まれています。ピストンロッドの動く早さに応じて減衰力が変化します。ケース下部には高圧力のかかったガス室があり、オイル室とを分離しているのがセパレーティングピストンといいます ガス室は温度変化によるピストンロッドの収縮によって増減するオイルの量を適正に保ちます。よってセパレーティングピストンは上下に移動します。ガススペースの気圧は適切な動作が可能なための状態に設定されています

縮み側のオイルの流れ

ショックアブソーバーがショックを吸収するとき、ピストンロッドは下方向へ動き出します。ピストンロッドがオイルを押し下げます。バルブより下にあるオイルが縮み側バルブ穴を上方へ通り抜けその際に油圧抵抗を生み出します。その結果下方への動きがスローダウンされます。セパレーティングピストンはピストンロッドが下がったのと同じ分だけ下がります

伸び側のオイルの流れ

車両が路面より逆方向(上方)に揺れる場合、ショックアブソーバーは伸びます。ピストン下部についている伸び側バルブ穴からオイルが通り、その際に抵抗が生まれ、ピストンの動きがスローダウンされます。セパレーティングピストンはその結果、ワークピストンが伸びた度合いだけ上昇します。